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結婚指輪はなぜ薬指につけられることになったのか?

結婚指輪が薬指にはめられる理由は?

結婚指輪は左手の薬指にはめるものです。今さら説明されなくても、誰しもが周知の事実でしょう。では、なぜ薬指に結婚指輪をつけることになったのでしょうか。答えられる方は、かなり少ないはずです。
そこで結婚指輪が左手の薬指につけられるようになった理由について、探ってみました。

ヒントは古代ギリシャの医学

まずは古代ギリシャの医学についてです。「結婚指輪と関係があるのか?」と首をかしげるでしょうが、すごく密接に繋がっています。
古代ギリシャは現代人が想像するよりも、実はかなり進んでいました。当時の医学は神頼み。体の調子が悪かったら神様に祈っていたのです。しかし古代ギリシャでは体そのものに着目し、薬草などを使って治療をすすめてきました。かなり現実的なやり方と言えるでしょう。ただ現実思考のギリシャ医学であっても、心臓だけは絶対に手を出さなかったのです。「心臓は神様が宿る場所」とされ、タブー視されていたほどです。そんな神聖な心臓と繋がる血管があるとされたのが、左手の薬指でした。左手の薬指に指輪をはめることにより、絶対的な証とされてきたのです。

宗教の観点で重要となる手は…?

ただ宗教における「左手」は、あまり重要視はされていません。カトリックの場合、神聖視されているのは左ではなく右です。祈りの際に胸の前で十字を切る際は、必ず右手でおこないます。手を合わせて神様に祈る際にも、必ず右手が上に来るように手を組まなければいけません。カトリックにとっての左手は「よろしくないもの」という、認識です。
推測の域になりますが、よろしくない左手に結婚指輪をはめることにより「悪いものを封印している」とも捉えられます。悪いものを寄せ付けず良いものだけを呼び込むことにより、幸せを運ぶのでしょう。

現実的な理由もある

ただ左手に結婚指輪を着ける理由としては、現実的なものもあります。日常生活において、左手を使う機会は右手と比べると少なくなっています。物とも接触をせず、負担もあまりかかりません。
左手に結婚指輪をはめれば、作業の邪魔になることもありません。